看護師が食中毒患者をケアする際の注意点

患者のケアは看護師の重要な仕事ですが、患者の症状はさまざまなので、ケアの方法もそれぞれ異なります。特に食中毒患者へのケアでは、体調への気配りを忘れてはいけません。
食中毒患者の多くは食欲不振の状態であり、食べ物を口に入れることを忌避する傾向があります。そのような患者に対する接し方に気を配ることが、看護師の責務と言えるでしょう。
食中毒はいつ、どこで起きてもおかしくないトラブルですが、その一方で、衛生管理を正しく行うことで回避できるのも事実です。二度と同じような健康被害に遭わないためにも、正しい知識を持つように促しながら心身が弱っている患者に優しく接することを心がけましょう。
また、投薬や食事の際は決して無理強いしないということも重要なポイントです。

食中毒患者へのケアについては、看護師自身の健康管理も無視できない問題です。食中毒を引き起こす細菌やウイルスが患者から感染する可能性があるので、決して素手で触れてはいけません。
マスクやゴーグルで顔を覆うのも感染予防の基本的な対処法ですが、周りに不安を与える恐れもあるのでその点は注意しましょう。患者から看護師を経由して他の人に感染するのを防ぐことが対処の目的です。

体力が低下していると感染リスクが増大するので、場合によっては休息を取る必要が生じます。そのことを理解してもらうのも看護師の仕事の一部ですが、患者のケアを優先することを忘れてはいけません。
また、嘔吐や腹痛など食中毒特有の症状が出た場合は、患者との接触は避けましょう。

☆食中毒患者へのケアを行う際に参考にしたいサイト:看護師は知っておこう!食中毒とは